2016.4.27
市民の力で「市民提案書」をまとめ上げたことは大きな成果でした。付け加えるとすれば、1)超高齢社会の教育機関としての公民館施設論、2)市民センター以外の公共施設は、公民館・図書館と補完関係にあるので、その観点から論旨を深めることを今後の課題といきたいところです。
堀 恒一郎
昨年、上野千鶴子さんの講演会から「当会」につながることになった。平井さんをはじめとする、特に女性群の誰でも歓迎しますという雰囲気を感じ、足を踏み入れることになった。私は仕事上、グループ(治療や訓練)に長いこと関わってきたので、そういう視点でグループ内のダイナミクスを見てしまう傾向がある。しかし、一般市民の動き、活動を見て、大いに学ぶところがある1年だった。今後とも、偏らず、大人の集まる会として存続できることを望みたい。
田中怜子
「これまでを振り返って」
場合によって、対する相手によって、異なるだろうが、振り返ってしばしば思うのは、行政との溝だった。前身の会が発足して当分の間は、市議会で賛同票を投じた多数会派も、その後はどこへ行ってしまったのかという状況だった。無論、行政にも、会派にも、優先順位というものはあろう。文教政策にして然り・・・。が、概して社会教育そのものに関しては、評価が低いと言わざるを得ない。それでも、市民の会は力を集めて、この度の「提案書」を結実させた。自治を実質的なものにして行く為にも、今後も人間対人間の協力が必要となろう。
相馬光子
築40年。17年前の新図書館計画は潰れ、時代要求に応えられるだけの面積の無いまま、多摩各市の発展の中で取り残された。最低ランクで低迷し、喘ぎ続けた20年。せめてフツウの図書館が欲しい。

仕事帰りの小田急線で立川さんに遭遇して以来、深入りしました。市民力という、狛江の魅力がいっぱいの第1ステージでした。エコな市民センター、湧水(地下水)活用の提案をさらに深化させていきます。
重国
市民センターを考える市民の会に参加して
恥ずかしい話だが、この会に参加する前は、公民館は”部屋貸し”、図書館は”貸本屋”くらいにしか考えていなかった。しかし、皆さんとの討論や他市の公民館・図書館を見学する中で、公民館は民主主義のオアシスであり、図書館は地域情報の発信拠点であることが分かった。目から鱗は若者提案の small is cool だった。温暖化の危機が叫ばれるとき、エコでも最先端、いつも市内外からの老若男女や子どもであふれる市民センターにしょう。
増田善信
私は、新図書館建設構想の答申から約20年間、新図書館に期待を持ってきたが、2012年に凍結となったままだった。
今回、市民が自主的に主体性をもって「市民センターを考える市民の会」を立ち上げ、骨子の提案を提出できたことは、実現への第一歩と考える。この間、他の図書館見学、学習会、講演会と短期間にたくさんのことを学び、多くのことに気付かされた。また、沢山の人たちとの出合いの中で、議論を重ね、合意を大切にする丁寧な運営に、市民運動の大きな可能性を抱いた。
M・I
一年をかけて作成した提案書は、まさに狛江市の財産になるものと思います。
幅広い年代層、色々な分野の人が集まり、やりとりを重ねてきた年月は、狛江を愛し狛江がより暮らしやすい街になるようにという市民一人一人の想いが集結したものだと感じています。今後の提案書の実現に期待でいっぱいです。
竹内美貴
市民提案書が提出され、今後は市側の検討結果を待つ状況だが、市がまとめた市民センターの改装案?が、原案通りに施工されなくて本当に良かったと思う。原案を「これでは駄目」と否定した市民力と共に、原案の棚上げを最終判断した市長の決断力も高く評価したい。他市の図書館や公民館も見学してきたが、「百聞は一見にしかず」。市民目線で行き届いた配慮や工夫が随所にあり、現市民センターのガラパゴス化が明確になった。職員や議員の皆さんも是非訪問していただきたい。若い市民にも永く利用したくなるような魅力ある新市民センターの創設を「市政50周年事業」として期待したい。
小尾将彦
活動を終えて
多くの素敵な仲間が出来ました。何にも代えがたい私の財産です。今まで自分とは無縁だと思っていたことについて勉強したり、議論したり、そのこと自体が学びそのものでした。人と輪になっての活動がこんなに楽しく実り多いものだとは…再認識しました。
この1年はぎゅうっと中身の詰まった歳月でした。感謝の気持ちでいっぱいです。新たな明日へ、仲間たちとともに、一歩を踏み出します。
Jasmin
「活動の一区切りを終えて」
市民提案書を提出するまでの分科会などの苦労もあったが、今後がもっと大変だと考える。これまで以上に関連する団体や公民館、図書館を利用していない市民の声も伺い、行政の理解も得て、提案実現に漕ぎつける必要がある。
木村博則
ネットで何でも探せる時代、本はいらない、児童書・児童担当の比率が高すぎる等初期の図書館分科会はカルチャー・ショックの連続。これまでの仲間うちの議論を反省し、さまざまな市民との共同作業では、異なる意見に対していねいに説明する、図書館を広く知ってもらうには簡潔にわかりやすく伝える努力が不可欠と痛感。一方電子書籍、障がい者サービス、図書館建築等多くの方から教えられました。こうした中図書館部分の提案がまとまり、ほっとひと息。新館基本構想は20年近く棚ざらしのまま、今度こそカタチにしたい。
林 健彦
「市民センターを考える市民の会」の立ち上げ
私は様々な考え方のある中で市民提案書を作成できたその最初の原動力は、この会の立ち上げ時の中心メンバーの発想にあると思う。
前身となる会が市の担当部長らと話合ったときに、審議会のような提案が市からあったが、それでは市民の声を聞くことにならないと、即座に広く市民の声を直接聞く「市民の会」方式を逆提案し、市にそれを認めさせ、協力させた。その発想はその後も自らの視野を広げることを含めて、いかに広い意見を採り入れていくのか、一歩一歩あみだくじを引くように選択して前に進めてきた。そうした結晶が市民提案書であると思う。
(西尾)
いつでも、だれでも参加できる。価値観が違っても、意見が違っても、思うことを自由に出し合える。そんな関わりの中で一人ひとりが変わっていく。私たちが1年2ヶ月に及ぶ活動の中で実践したことこそ、公民館や図書館で大事にしたい「学び」そのものでした。
違いを認め合いながら、お互いを尊重し、自分たちが暮らすまちがどうすればより良くなるかを考え、議論する。市民の会のような活動が当たり前になれば、だれもが安心して暮らせる地域・社会になりますね。
平井里美
この一年を振り返って
朝早く狛江駅を出て、夜遅く帰ってくる生活。市民でありながら狛江図書館で本を借りたこともなく、公民館は選挙の投票以外利用したこともない私でした。この会に参加したことで、図書館や公民館はどうあるべきかを考える多くの方々と知り合うことができ、学ぶきっかけをもらいました。そして、充実した時間を共有することができました。
立川節子