掲載日:2016.09.21
市民センターに関する
狛江市議会平成28年第3回定例会での一般質問
狛江市議会平成28年第3回定例会での一般質問で、9月9日に山田たくじ議員が市民センターについて質問しました。これに対して、高橋良典企画財政部長が答弁し、市民センターの増改築について、4つのパターンを想定しているとし、そのひとつに「縦の増築部分に木造を使用するもの」を挙げました。当日の質問および答弁内容は次のとおりです。(市民センターに関する部分のみ)
山田たくじ議員/・・・そして3問目。市民センターについてです。これは、ことし「市民センターを考える市民の会」から行政に対しての提案書が提出されております。その現状について、どういったことか、提案の中身をお聞かせいただけたらと思います。再質問は、それぞれ自席より行わせていただきます。
高橋良典企画財政部長/・・・3問目の「市民センターを考える市民の会」からの提案内容、またその後についてということでございますが、「市民センターを考える市民の会」からは、4月6日に市長に対して「市民センター増改築に関する市民提案書」が提出されたところでございます。その中では、さまざま求められる機能や面積等についてご提案いただいたところでございますが、この提案書を受けまして、まずは改築・増築等のパターンごとに、整備費用や将来必要な費用を明らかにして、提案内容の実現可能性を検証する調査を行う予定でございます。
この調査にかかる仕様書を固めるに当たりましては、市民の会の代表の方々にもご説明し、ご意見等を伺いながら行ってまいりました。先日、補正予算をお認めいただきましたので、現在は
契約締結 の準備を進めているところでございます。
山田議員/・・・次に3問目。市民センターについての再質問をさせていただきたいと思います。今(こん)補正予算で承認されました市民センター増改築等調査委託費1,134万円。これの内訳、中身ですね、について教えていただきたいと思います。
高橋企画財政部長/まずは既存施設の現状を把握した上で、増改築等のパターンごとに整備費用や将来必要な費用を明らかにして、実現可能性を調査してまいります。具体的な増改築等のパターンといたしましては、4つの案を想定しております。
1つ目は、既存施設を解体し、同敷地に新たに建設するもの。
2つ目は、既存施設を改修し、縦横等の増築をするもの。
3つ目は、同じく増築でございますが、縦の増築部分に木造を採用するもの。
4つ目に関しては、既存施設のほか、他の既存施設を有効活用するものでございます。
それぞれのパターンごとに、経済性、環境配慮、工期のほか、イニシャルコスト、ランニングコストや、技術的課題等を整理するとともに、それぞれを比較できるような形で成果物を提出してもらうこととしているものでございます。
山田議員/4つのパターンを想定して、調査をされるということでありました。今後についてお伺いしますが、私、1年以上前に市長にこの議場で、「再度お考えいただけますか」ということで、実施設計まで組んでいた計画を棚上げして、「市民センターを考える市民の会」の議論が始まったわけですけど、私、今回、ポートランド市に行ってきまして、バスが走ってる路線に新しいバスを導入するかという市民説明会に出させていただいたんです。そのときの経験、それからポートランド市ではダウンタウンの中心部、市民の居間と呼ばれているところがあるんですけど、パイオニア・コート・スクエアという広場、ここに5万個の煉瓦(れんが)が敷き詰められている場所があります。この5万個の煉瓦一つひとつに市民の名前が記されているところなんです。それは当時ポートランド市が、ビルを壊して、新しく広場を造ろうと言ったときに、予算が足りなかったわけです。そこで、市民一人ひとりからお金を集めて、そういった煉瓦を敷き詰めるということをやった。
狛江でも、皆さんご存知かどうか分かりませんが、市役所の前にセントラル商店街があります。そこの煉瓦敷きは市のお金で造ったものではないんですね。当時、昭和の時代ですから今から40年近く前だと思うんですけど、セントラル商店街の方々が、お金を出し合って、現在の煉瓦敷きのところを造られた。それ以来、一個一個インターロック式の煉瓦が壊れているところはないんですが、ずいぶん厚さのある煉瓦が、当時、丈夫なのが使われたということなんですが、自分の足元を知らなかったのだなと、改めて思いました。ポートランドへ行って感心はしたんですけども、ポートランドより先に、そういうことを(狛江で)やってたわけです。で、まちをつくるということは、どういうことなのかということを、改めて考え直させられたということがあります。
今回ポートランドに行って、自分たちのまちは自分たちがつくるという精神に触れて帰った来たわけですが、今一番市民が不満に思うところがあるとすれば、自分たちの納めた税金が、何にどれぐらい使われているのかということが、非常に見えにくいということだと思うんです。税金を払っていても、それが納得感がないというか、そこが一番、目的税として取ってないということで、プールしたものを(使っている)。国保税がそれだけじゃ足りないんで、一般財源から補填している。二重に払わされているんじゃないかというところ。そういう一つひとつの部分を、できるだけ分かりやすくしていく。分かりやすくすることが不可能なのであれば、より広範な人に意見を聞いて、いろいろやっていくということしかないんだと思います。
私は、市民センターについて、市長が英断されたということに、非常に感謝をしておりますし、あるべき姿だと思っております。「市民センターを考える市民の会」の方(かた)、一生懸命やってくださっています。ただ、より広い範囲。5万個の煉瓦じゃないですが、一人でも多くの方が参画して、「自分たちのまちの市民センターを作ったんだ」という実感を持ってもらわないと、それから先、使っていただくときにも、満足感が低下してしまうんじゃないかなという気がしてなりません。
そういう意味で、今後より広範な市民の方々から、どのように感心を寄せていただくかということについて、考えているところがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
高橋企画財政部長/先ほどご答弁いたしました調査によってもたらされた成果物をもとに、それぞれのパターンについて市民のみなさまにも分かりやすく、比較できるような形でお示しし、市民センターを普段利用しない方々も含め、広くご意見を伺ってまいりたいと考えております。手法といたしましては、現在のところ、アンケート形式によるものを考えているところでございます。
山田議員/ありがとうございます。ぜひそのように進めていただきたいということをお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。
【お断り】 以上の質問および答弁文言は、狛江市ホームページに公開されている
市議会中継録画 を、市民の会事務局にて文字起こししたものです。